とうとう

 母の所に行くとすぐ母が「先生が話があると言ってた」と言う。とうとう高栄養の話だと直感したら案の定その話だった。今のままでは栄養が飢餓状態で、疲れていて食事が摂れない可能性があるから高栄養の点滴にするか鼻からチューブで食事を入れる方法をとるか考えた方が良いと言うことだった。
母は鼻からチューブを入れるのは嫌と前々から言っていたから高栄養の点滴にすることになるだろう。大きな血管に注射器を入れたままになるのだが、母は分かっているのか確かめないといけない。
 「血管に注射器を差したままにして・・・」と聞いた時、父の亡くなる前、治療のため同じことをしていたのを思い出した。