野草薬草料理教室へ(徳島・上勝町)

朝5時20分に咲き出したノウゼンカズラの花に見送られ相乗りで家を出る。30分にもう一人乗せて集合地へ向かう予定だが来ない。少し余裕を持って待ち合わせているが、他人を乗せ運転するのは責任重大で、集合時間に余裕がないとイライラしてしまうのですが急ぐ気持ちを抑え「安全運転」を唱えながら走る。
 しまった、上勝町といえば山道を走るではないか。昨日ばたばたしたのでご近所でビワの葉を貰ってくるのを忘れた。
  何とか無事に集合地に着き、酔いやすいので前の席に座らせていただき時間通り出発。今回はマイクロバス。参加者22名。


 高速道にのり石鎚山SAでトイレ休憩し、おしゃべりする自販機でコーヒーを買う。おばさん3人がしゃべる自販機で買うのは初めてで面白がって順番に買う。ここで運転手さんがいつもの藤〇さんに交代。上板SAでトイレ休憩をもう一度し、これから行く上勝町の「人生、いろどり」を見ながら料理を教えていただく月が谷温泉月の宿に向けて走ります。

 
途中の踏切では列車と遭遇。動く列車を携帯で無理やり撮ってみた。
 
月が谷温泉 月の宿 窓から見える景色も御馳走です。

 先ず宿の社長、今日の先生である料理長の挨拶で始まり、村上光太郎先生が九州から薬草について講義してくださいました。質問にも丁寧に答えてくださり、遠く離れていても目の前で話してくださっているような便利なツールを目にしてびっくりと感動をいただきました。


 

 今日の献立の材料、作り方など説明してくださり、いろいろな質問にも答えていただく。今日の料理の中にあるウコギ(ウコギ科)を生で食べてみたり、*1ドクダミやイタドリの搾り汁で作った発酵酒の味見をしたり、あくが強かったり苦かったり、癖のある薬草も料理人さんの手にかかると野菜と同じように美しく美味しい料理が出来上がる。
上先生も「体にいい薬草だからと言って美味しく食べないと身にならない」と言われていた。
 さて、その薬草の料理をいただきます。
 
 エビスグサはキャビアみたいだし、一番のお気に入りにななったのはクチナシ漬け沢庵の横に添えられたクズの花の酢味の佃煮風でした。(作るのは難しそうです)
 イタドリのジュースを使ったものもありましたが、これを絞るのは普通のジューサーでは繊維が多くて無理のようです。
 ベニバナボロギクの葉が春菊のような味で、身近にあれば冬以外ずっと料理に使えますが、私は山で一度しか見たことがない野草でした。食事中にそのことを話すと、社長が周りに沢山あるからと希望者に分けてくださいました。
 お腹がいっぱいになったところで温泉につかり、気持ちよくなって帰路に着きました。酔うと困るので入口にあったナンテンの葉まで少々分けていただいたという図々しさ。ナンテンの葉を酔い止めとして使うのは初めてなので、実験です。胃がむかむかし始めた時に二枚かじった後水を飲み、梅の黒焼きもしばらく舐めてみまたところ、酸味があって何とも言えない味でしたがむかつきがなくなり、無事帰り着きました。
 薬草も工夫次第で美味しくいただける。美味しくいただかないといけない。
 明日はきっと元気になっていると期待しています。

*1:今日の献立でウコギ入りおにぎりになる